摂食障害の体験談3

摂食障害の体験談3

症状は悪化の一途をたどり、手には吐きダコができ、胃酸で歯が溶けて弱くなるのか、虫歯がたくさんできました。うつの症状も酷く、吐いたあとは精神状態がおかしくなって、リストカットをしようとしたこともありました。
このままじゃ本当にだめになると思い、医者に行こうとも思いましたが、恥ずかしくていけず、インターネットなどで治療法を調べ、いろんなことを試しました。

例えば、食べたくなったら歯を磨いたり、趣味を持つといいと聞けば、絵が好きなので、簡単にはじめられる水彩画を描いてみたり、外に出るといいと聞けば、ガーデニングにこってみたりと色々試したけれど、私の場合、はじめのうちはいいのですが、とても飽きっぽい性格なので、またすぐ過食のことに頭が行ってしまって、結局だめでした。もう何をしたらいいのかわかりませんでした。

私のいけなかった点は、過食嘔吐を繰り返しながらもたまに、「もう今日から食べるのを我慢してダイエットしよう」と思って、断食をしたりして過度なダイエットを繰り返していたことです。
一度、過度なダイエットで体重がすごく落ちることを知っていたので、ダイエット=食べなければいいとおかしな方程式が頭の中にあったのです。

あるときサイトで完治した人が、「過食症より太ってたほうがまし、我慢しないで好きなだけ食べてみるといい。」と言っていたので、私もそうだなぁと思い、我慢しないでたべました。
けれど案の定、後悔し太りたくないと思い吐いてしまいました。もうこのまま一生付き合っていくしかないのかなぁ、と半分あきらめながら、毎日泣きながら食べては吐いていました。

過食になって半年くらい経ったある日、たまたまバイト先の先輩の付き合いで行った飲み会で、ある男性に一目ぼれをしました。するとその日から私は、過食することがなくなりました。
しばらくして、その男性とお付き合いすることになり、それから1ヶ月間、過食の症状が出ることはありませんでした。私はすっかり治ったと思っていました。

ところが、やはりそんなに甘くはありませんでした。恋心が落ち着き始めたころ、また再発してしまったのです。その時はショックで泣きました。泣くほどつらいことなのに、食べたいと思い出したらもう止まらなく、つらいことも忘れ食べることだけに集中していました。
ここからまた過食症生活がスタートしてしまったのです。けれど、拒食の症状は治まり始めました。普通の人のようにとはいかないけれど、少しずつカロリーの高い物も食べれるようになりました。

でもやはり、太ることが怖いのでこの頃からダイエットサプリメントをとるようになりました。普通の量じゃ効かないと、商品目安の5倍くらい飲んでいました。

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